一昨日、昨日と大阪へ行き、拙作の初演に向けた合宿に作曲者として参加してきました。4月30日に鳥取で初演されます。どうやら演奏会はUstream配信されるようですから、遠くて来られない方はネットで鑑賞して頂ければ幸いです。
さて、作詩のみなづきみのりさん、委嘱元に許可を頂き、初演予定の新作について皆様にも「チラ見せ」したいと思います。
混声合唱アルバム「私の窓から」。曲集でもなく組曲でもなくアルバムです。これは初演指揮をして下さる伊東恵司さんに名付けて頂きました。アルバムという曲集よりもさらに枠にとらわれない、自由な発想で生まれた6曲が納められています。
1・木
オーソドックス合唱度 ★★★★
出だしのSoli緊張する度 ★★★
♯いっぱい度 ★★★★★
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1曲目は比較的オーソドックスな手法で書かれた作品です。
Fis-dur, H-dur, dis-mollあたりを徘徊するキラリと輝くハーモニー。
最後は完全終止せず、サブドミナントで終わります。まるでこの先の「アイザワールド」に誘われるように。
2・空
ドリア旋法度 ★★★★
16分音符密度 ★★★★★
速くて大変度 ★★★★
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2曲目は冒頭の4小節の主題から自由に発想を膨らませていったスケルツォ楽章的な作品です。ラストはPresto con spritoと、合唱ではあまり見かけない熱狂的なテンポ設定がされています。全体的にドリア旋法、時にはミクソリディア旋法の香りを立たせ、導音-主音の進行は意図的に避けています。
3・小さじ
妖しい度 ★★★★★
Bassに惚れる度 ★★★★
スキャッ度 ★★★★★★★★
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3曲目は2曲目よりもさらに自由に書きました。紹介している最初のページからは想像も出来ませんが、この曲を聴いた際の印象の大部分は、バスパートのスキャットが占めることでしょう。バスパートの長大なスキャットには「チェロのように演奏する」事が指示され、大人の魅力を醸し出すことが求められています。
4・蜜柑の木
作曲者が調子に乗った度 ★★★★★★★★
歌っても聴いても盛り上がる度 ★★★★★
演歌度 ★★★★★★★★★★(G級)
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2曲目よりも自由に書いた3曲目…よりも、さらに自由になってしまった4曲目。所謂「ド演歌」です。コブシの効かせ方も丁寧に音符に書かれています。初演指揮を執る伊東先生曰く「長い合唱人生だけど、こんな曲は初めてです」。最初は単純に四七抜き音階でやや日本調に…と思っただけなのですが、気づいたらこの始末。まぁ、まちがいなく楽しんで頂ける作品になった、結果オーライです。
5・コスモスの花
珠玉のハーモニー度 ★★★★
心が綺麗になる度 ★★★★★
軽井沢度 ★★★
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5曲目。4曲目までの雰囲気は嘘のように、澄んだ空気を感じる美しい小品に仕上がりました。転調が非常に効果的に行われます。ちなみにこの作品のイントロ(譜例のページ)は、実際に軽井沢を歩いているときにコスモスを発見し、その場で思いついてiPhoneに鼻歌を録音しておいた物を楽譜におこしました。
6・うた〜結ばれるとき
高らかに歌い上げる度 ★★★★★★★
難易度 ★
アンコールに「ぜんぶ」を歌いたくなる度 ★★★★
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ラストは何とピアノつきです。中学生でも歌えるような想定で、ピアノも歌もシンプルなスタイルで書きました。そして特徴は何と言っても、2つの詩を1曲にまとめた点といえます。わたしの存在、わたしと歌の関係、この2つのモチーフが交互に歌われ、重なり合い、「雨上がりの若葉のように」に向かって音楽は高揚していきます。